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浮気茄子栽培日誌

春夏秋冬毎日毎日連日連夜、届かぬ手紙を出し続けるのです。 それが無駄だと分かっていても。日々是片道切符の人生。 それもそれでいいじゃないか!

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ありとあらゆる領域を書き続ける作家。



英雄の書

宮部みゆき

新潮文庫


いやはや、ドキドキしつつ読み進めました。宮部みゆきの小説はやはり、
大好きです。今回はこんなんだったかー。なるほどなるほど。

ブレイブストーリーや、ドリームバスターや、イコの系譜の小説でしたかね?
ファンタジーでした。てっきり、ファンタジーを装いつつも超能力を絡めつつも
現実のリアルな社会を描写していく、クロスファイアや、龍は眠るや、
楽園の方向性を期待していたのでちょっとびっくりしましたが、、、
思いのほか、どストレートのファンタジー小説でした。

物語のありよう、物語という存在そのもの、何故に人間は物語を創造する存在なのか?
という根源的な命題に、真摯に誠実に向かい合った作品だなあ、と。
宮部みゆきは、やはり真面目で、まっとうで、優しいひとで、でもでも、
どうしようもない現実もしっかり知っていて、このうえなくストレートの怒りを、
表現できる。純だ。真っ直ぐだ。素敵だなあ。これが好き!ということを、
全然照れずに全力で書いている感じ?やっぱ、藤田和日郎とカブるのです。

「無名の地」という、なんとも魅力的な舞台を想像した訳ですので、
この1シリーズのみで終わらすのは勿体なさすぎる世界観だなあ、と。
宮部さんが続編を書く余裕がないのならば、この世界観を他の作家さんと共有して
色んな人がこの世界観をベースに小説書いたらいいのになあ、とか思いました。
ブレイブストーリーの世界観もそうなんやけどんねえ。
「咎の大輪」とか、いやーワクワクする設定よねえホンマ。

マンガの銃夢のクズ鉄街とかね。映画のシン・シティとかね。
あとは、テーブルトークRPGのソードワールドとか?舞台が魅力的なものは、
製作者が特許みたいなんをもってあとはみんなの共有財産みたいにできへんもんかねえ?
いやまあ、宮部さんがドカドカ続編を書いてくれたらいいんやけども、
でもやっぱ個人的好みでは、宮部みゆきは現代ものが好きなので。

上巻途中までの、ゲームのRPGの世界観、設定をなんとか現実の現代社会の中で
矛盾せずに成り立たせたい、と、奮闘した跡?みたいなんが好きです。
魔法のローブを身につけたら主人公はお腹が空かないんですよ。
だからゲームでも食事の描写がないんですよ、みたいなね。
魔法で他人に変身したときに複製された携帯電話で通話すると、
ケータイ料金は誰に発生するの?と疑問に思う描写とかね。
うわーっ宮部みゆき真面目すぎ!気にするんやそこを!みたいなね。
ホンマ、そこを全部理詰めで納得させられていたら、どえらいことになってたよ。

いやしかし、宮部みゆき。現代物。時代物。ファンタジー物。
縦横無尽の創造力は尽きるところを知らぬのか。ホンマ素晴らしい。
で、どシリアスもほんわかものも切ない系も、なんでもござれでしょ?
しかもリアルタイムで新刊が出続けている。まさに現代の奇跡です。感謝。
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奇跡の一枚ではないだろうか?



深夜高速 ―生きててよかったの集い―

フラワーカンパニーズ トリビュートアルバム


よくぞまあ、こんなとんでもないトリビュートアルバムが成立したなあ、
発売してくれたんだなあ、ということが、まず素敵だし、素晴らしいと思います。
いやホンマ。
「深夜高速」が、フラワーカンパニーズを象徴する1曲、
とてもとても重要な1曲なのだろう、ということはわかる気がするのですが、
それでも、いやそれでも。

とあるバンドのトリビュートアルバムが、収録曲は1曲のみ、ということは、
ちょっと、凄い。
「深夜高速」という1曲のみを、様々なミュージシャンがカバーする。
それぞれの表現方法で演奏し、思いを込めて、歌う。それが商品として流通し得る。
その事実がまず嬉しいのです。生きててよかった、と思うのですよね。

普通、トリビュートアルバムって、色々なミュージシャンが、
トリビュートされるミュージシャンの有名な曲を色々カバーする、
ってえのが常識だと思うのです。
でもこれは「深夜高速」のみ。これ一本のみ。これでしか勝負しない。これでいく。
これでいけるんだぞ!これで成り立つんだぞ!と投げかけてくる。うはあ。凄い。素敵。

イエローモンキーでいうならば、「JAM」のみ収録されたトリビュートアルバム?
槇原敬之で例えるならば、「どんなときも」のみで制作されたトリビュートアルバム?
スピッツでならば、、、「ロビンソン」のみのトリビュートアルバム、か?
うーむ。それはそれで聴いてみたい。聴いてみたい気もする。うんうん。

フリートウッドマックのトリビュートアルバムは、大名盤といわれるアルバム、「噂」を
まるまるそのまま各ミュージシャンが演奏してるそうなので、ある意味この方向性と
近いかなあ、と思うのですが、、、まあとにかくとにかく、珍しい例ですよね。
普通ではないですよねえ。いやー世の中には、
色んなトリビュートの表現方法があるんだなあ。

で、このアルバム、トリビュートアルバムなのに。
フラカンのバージョンも収録されてるんです。
しかも原曲バージョンと、新録バージョンと、二つも。
色々聴き比べられまくりです。なんて有難い。
で、聴き比べると、やっぱりどうしても、フラカン素晴らしい!と思ってしまうのです。

個人的好みで言うならば、湯川潮音とYO-KINGのカバーも大好きでありますが、
でもやはり。
フラワーカンパニーズって凄いなあ。すんばらしいなあ。圭介さんの声は素晴らしいなあ、
そう思うのです。なんであんな声が出るのか。なんであんな歌がうたえるのか。

「大人の子守唄」という歌で、圭介さんは、
「どうして僕にはロックンロールが必要なんだろう?どうしても僕には必要なんだよ」
という趣旨のことを歌っています。
どうしてだろう?僕には「深夜高速」が、必要です。どうしても必要なんだ。いるんだ。

フラカン恐るべし。フラカン素晴らしい。深夜高速、恐るべし。深夜高速、素晴らしい。
ずっとずっと種をまいていきたいんだなあ。種まく人です。蒔き続けたいんです。
あ、ミレーだ。圭介さんとミレーが繋がった。こうして人生は続いていくのだろうなあ。

特別な一曲に出会うときは出会う。

Hollies(ホリーズ)ってバンドの、「stay」という曲がもうねえ、本当に好きで好きでたまらなくて。
こんな曲です。




めっちゃかっこええ。こんなんコピーしたい。演奏したい。これって最高のロックンロールやんって、
思うのです。かっこよすぎる。若さ全開!みたいなね。素敵よねーこれ。

ママもパパも関係ねえ!気にすんな!もうちょい一緒にいてちょーだいよプリーズお願い。
もー1曲だけダンスして欲しいんですけど!一緒に踊ってほしいんですけど!
もー1曲だけお願い!ホンマお願い!もーちょっとだけいてちょーだいお願い!

って歌詞?意味?だと思うんですが、違ったらごめんなさい。意訳です。こんな感じ?
これってロックンロールやん。恋やん。

で、これが、ジャクソン・ブラウンにかかると、こんな渋い感じになるんですねえ。
これまたやばいくらいかっこいいよね。




で、これって、コンサートの主催者の人に、ジャクソンブラウンが、

もう少しだけショーを続けさせてくださいよ。もーちょい歌いたいんですよ。
みんなも聴きたいでしょ?聴きましょうよ歌いましょうよ。音楽は終わらないんですよ。

みたいな意味に変えて歌ってるようなんです。違ったらすみません。
ボーイミーツガールのラブソングを、こんな風に歌い手とお客さんの間のコミュニケーションに
変えて歌う。しかもしっとりと。これまたすげえなあと。音楽すげえぜ、みたいなね。

原曲はこんな感じのようですね。
モーリス・ウィリアムズ&ザ・ゾディアックス、
というグループのようです。黒人グループですか?オールディーズの範疇ですかね?
これまた、すっごいシンプルにかっちょええんですよ。ここから全てが始まったんだなあ~。




こんなに素敵な音楽を芋づる式にしることができるネット社会の現代は素晴らしいなあ、
と思う次第なのです。
で、好きな曲があるのはうれしいことだ。生きててよかった。明日もなんとかなると思う。多分。

風邪なら食べるしかない。

風邪っぴきの時はひたすら食べろ!食べるのみだ!ギョーザを!ニラレバを!元気出せ!負けるな!

とゆー訳で、深夜に餃子の王将に来ました。風邪に負けないために。

風邪をこじらせた時は、中華を食べたらどうにかなる気がするのです。元気になりますように、、南無南無。

さて、あとは帰ってちゃんと薬を飲んであったかくして寝るのみだ。



太陽を盗むか、掴んでしまうか。



太陽を盗んだ男

1979年

長谷川 和彦  監督


太陽をつかんでしまった男といえば、ミッシェルガンエレファントのあの素敵な歌。

で、こちらは、太陽を盗んだ男といえば、ジュリーこと沢田研二なんですなあ。

なんといいますか、こらーどえらい映画でした。えげつないもんをみた、、、感じ。

菅原文太はんはターミネーターの領域ですな。兄貴は不死身なのです。凄いぜ固いぜ。
あと、池上季実子、めちゃくちゃ美人です。色っぽい。1979年当時、あの色っぽさは
犯罪だったのではないでしょうか?とにかく美人。あんな美人なのに、なぜディスクジョッキー?

沢田研二の存在感は特異なものがありました。個人的には文太兄貴の日本男児っぷりに
惚れましたが、ジュリーってこんな感じなんか~ほほう、みたいなね。 ジュリー、色っぽいよねえ。

イエローモンキーの吉井さんとエマって、ジュリーに似てるなあ、と思ったり。何故か。
何故似てると思うのか。不思議ですが、似てると思うのです。
ジュリーの勝手にしやがれ、ありゃかっこええ。B'Zの稲葉さんのカバーもかっこええ。

それにしても、この映画以降、現実に原子爆弾を個人で作った人は地球上に現れるのでしょうか?
いや、過去に現れていたのでしょうか?うーむ、、、どうなんだろう。
沢田研二が自宅で原子爆弾を作っていく過程はもーほんまにスリリングで、ドキドキしながら見入ってしまった。

あと、ローリングストーンズ来ないドッキリ、として見ると、あの時に日本武道館に嬉々として向かった
ウン万人のファンの皆様がたの心境たるやいかに。もしあれが事実だったら、
日本ロック史上最大のドッキリとして語り継がれていただろうなあ。今からでも誰か仕掛けてくれんかなあ。

あ、長谷川監督って、デビュー作とこの作品の2作しか映画を監督されてないんですね、、、
なんてもったいない。何故監督業を続けなかったんだろう、、、不思議です。色々事情があったのでしょうか?
人にはいろいろ事情がある、と、マーシーも言っておりましたもの。

プロフィール

HN:
スズキスー
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1978/03/13
職業:
ひっそりと生きたい
趣味:
献血
自己紹介:
ヨコシマンズのすちゃらかヘッポコギター担当、スズキスーと申します。牛歩より遅い速度でギターを学んでおりますよ!どっちかというと退化してますよ!浮気なナスでもいいじゃないか。そんな日々をすごしております。

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