さて。ここんところ、フラワーカンパニーズの久々の新作「Stayin' Alive」を聴き続ける日々ですが、
やっぱり不思議だ。なんでこんなにシリアスに暗いんだろうか、と僕は感じるのか?
アルバムジャケットのメンバー写真とか力強い感じやし、歌詞カードのメンバー写真も、
カッコええし笑ってる感じやし、イメージは絶対に暗くないと思うのに、
曲から受ける印象はホンマにシリアスに重いし暗いし。何故そう感じるのか?受け取りがわのこの僕の気持ちが暗いのか?
本当に、何故にこのタイミングでフラカンが、こんなに暗くへヴィーなアルバムを出したんだろう?
不思議だ。不思議です。でもまだ聴き続けるけど。
それにしても、アルバム収録の多くの曲に漂っている老いの気配と死の臭いは、けっこー凄いです。
圭介さん、今はそんな事を考えることが多いんだろうか。多いんだろうなあ~と思う次第です。
タイトルからしてズバリの「死に際のメロディー」
「地下室」歌詞の「死に場所探して 今夜も駆け抜ける」もそうだし、
「祭壇」では、多分、お葬式の時の死者の遺影の場所に自分がいるのだろうし、
「マイ スウィート ソウル」歌詞の「残せるものは 骨の匂いだけ」ってのは火葬の意味?
あ、「この世は好物だらけだぜ」は、曲を聴く前のタイトルだけ聴いた感じでは、
「この世には好きなものが多すぎる!生きててハッピーだぜ!」っていう人生賛歌の歌だと思ってたのですが、実際に聴いてみましたら。
歌い手はある日目が覚めたらハエになってまして。
毒虫になってたグレゴール・ザムザですか。カフカの「変身」ですか。そこきたか。
で、ハエだから、ゆーならば汚物が好きだから、汚物が溢れてるこの世はハエのオレにとっちゃ~
好物だらけで嬉しいねえ、っていう皮肉極まりない歌でした。
最後は、「誰か俺を 潰してくれ」って自己嫌悪機械っぷり自虐っぷり全開で終わるし。想像と真逆の歌だったんだもん、ビックリです。
とにかくなあ、これが今のフラカンの最新の現在進行形なんだなあ。
今後はこっから、さらにどこに向かうのだろうか。気になる気になる。ライブ行きたいなあ。
フラワーカンパニーズとトライセラトップスは、今の僕には本当に大切なバンドです。
あ、トライセラの新譜も、もっぺん聴き返しまくりたい。ロックンロールはいいものです。
PR