

宮部みゆき
返事はいらない
龍は眠る
新潮文庫
とりあえず、新潮文庫ものをドカドカと読み進めておりますが、
あれですね、宮部みゆきって、ハードボイルドなんですかね?
そもそもハードボイルドって明確にどんなものを指すのかを理解していないので、
全然あってなくて的外れすぎるとは思うのですが、、、
この2冊、ひっさびさ~に再読したら、なんだかハードボイルドだなあ、と感じたのでした。
「卑しい街に、六月の雨が降り続いている。」
なんてもう、くうー痺れますね!かっちょええ!渋い!素敵!
こんな文章がビシッと登場する話ですが、主人公はOL。ふむう。
人が生きるということは、探偵じゃなくても誰でもハードにボイルされてるのですきっと。
あれですね、宮部さんって、優れた小説家でありつつも、もーあきれるほどに沢山の
沢山の小説を読みまくっている、優れた優れた読者なんだろうなあ。
「贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き」っていうですね、
宮部みゆきが選者となった、外国の名作ホラー短編集を集めた小説があるんですが、
これについている宮部さんの解説がもう素敵過ぎるんですよ。愛情ありまくりで。
本当に好きなものを、本当に心をこめて紹介する、ということは、素晴らしいなあ。
と、思うのです。小説どころか解説も素晴らしいなんて、凄いぜ宮部みゆき。
うむ、話がそれました。とにかく、上記の二つの作品を読んで、宮部みゆきは
ハードボイルドだなあ、と思ったのです。海外のハードボイルド小説ってこんなんかしらん?
とか思いながら、読んだのでした。それにしてもね、「龍は眠る」は、ちょっと驚くほど
おもしろくてビビッた。どえらい小説でした。どこがハードボイルドと感じたか?といいますと、
うーむ、、、文体?会話?何故かしらハードボイルドと感じたのです。ハードボイルドって何?
わかりません、、、
あれだ、「誰か」と、「名も無き毒」も、穏やかなハードボイルドだなあ、とか思った
記憶がありますが、ハードボイルドに穏やかってあるの?ハードなのにマイルド?
なんじゃそりゃ、となってしまいました。定義って、難しいですね、、、
なんとなく、なんとなく、ですね。うーむ、こんなんですみません、、、
とりあえず、宮部みゆきはおもろいぞ、と。素敵だぞ、と。どんどん読んでいこう。
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