
レベル7
宮部みゆき
新潮文庫
なんだか、初期の新潮文庫の宮部さんの作品って、表紙のイラストが藤田新策さんでは
ないのですよね。新鮮だ。途中から、新潮文庫の宮部作品の表紙といえば藤田新策!
という感じがしますので。うむ、この時期の新潮文庫作品を手に取ると、なんだか新鮮です。
平成2年に発表された作品みたいですね。20年以上前ですか、、、凄いなあ。
やはりこれも、読んでても全然古さを感じないのは、、、何故かしら。
自分の頭が成長止まっているからかしら?
でもあれです。ネットや携帯電話や地上波デジタル放送やらから遠く離れた時代の
作品でも、まるで先日発売した宮部みゆきの最新刊みたいな感じで新鮮に読めるのは、
何故かしら?不思議不思議。宮部さんの文章が古さを感じさせないというか、
なんというか。うーむ。不思議不思議としかいいようが、、、ないかなあ。とりあえず不思議。
お話の内容はといいますと、どえりゃーいろんなもんが詰め込んであってお腹いっぱい。
いやー凄いです。交互に語られる二つのストーリーが、じわりじわりと結びついていく
展開の流れはやっぱドキドキしますね。どーなるのどーやって繋がるの!?と、
やきもきしつつ、稀代のストーリーテラー、宮部みゆきの紡ぐ物語に身をゆだねる快感。
うーむ素敵なのです。
とあるおもろいストーリーがあったとして。
宮部みゆきは、そのストーリーを語るために登場人物を創造するのではなくて、
その登場人物を語るためにストーリーを存在させてる、気がするんです。
物語を物語るのが主ではなく、登場人物を物語るのがあくまで主。そんな気がするのです。
全然見当違いだったらすみません、、、でもやっぱ宮部みゆき作品の登場人物は、
存在してる感が圧倒的なんだよなあ~。素敵だよなあ~。これがキャラ立ちってやつか?
「魔術はささやく」で、主人公の守くんが働いていたスーパー、「ローレル」がですね、
この話にも登場しました!おおーこんなところがリンクしてたんか!話の序盤で、
この話の主人公が買い物に行くスーパーがローレルなんですよ。関東にはたくさん
あるのか?ローレルが。そこで守くんは働いてたのか?主人公は本屋には立ち寄らへん
かったんですけどね。ちょっとそんなこと想像するとね。おもろいです。ニヤニヤしちゃう。
ドキドキしちゃう。そりゃスガシカオです。
あ、主人公に電話で情報を提供してくれた、元アル中患者の源さんは結局何者だったんだ?
めっちゃ重要人物か?と勝手に思ってしまいました、、、源さん、今いずこ?
どこでなんで主人公の電話番号知ったのよ?どうなのよどうなのよ?謎だ。
しっかりと立ち直って元気で暮らしておられますように。こんなところから祈るのみ。
あと、主人公の二人が名前を拝借した、とある邦画。カップル、紀夫・秀美が登場する
映画のタイトルは何なんだ。気になる気になる。なんの映画だったんだ?
しかしアレですね。レベル7まで行ったら戻れないようですが、
くるりは、レベル30にも飽きてきたようです。チームロック、ありゃ名盤だと思います。
召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか記憶を失うか。どうなってしまうのか?
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