
宮部みゆき
淋しい狩人
火車
新潮文庫
なんだか、こうして読み返しておりますと、宮部みゆきの小説は、、、
かなり、、、哀しいお話が多いですね。
火車はやっぱりすんげおい超大作でしたが、切なかった!!
淋しい狩人も、小さな古本屋を舞台にした、老人イワさんと孫の稔がおりなす
人情ほのぼの短編集、てな印象が勝手にあったんですが、
こうして読み返すといやいやいや!全然違いました、、、
確かに会話はほっこり系?な感じでしたが、物語のベースはどれもこれも
かーなりどっしり切ないです。身につまされます。
いやはや、ビターでスイートでした。
あれですね、ザ・ヴァーヴの、ビタースイートシンフォニーな感じでした。
それが人生なのです。おお、リチャード・アシュクロフトと宮部みゆきが、
こんなところで交錯するとは。おもろいおもろい。
宮部みゆきの短編集は、連作もので魅力的な登場人物が多いですよね。
続編を書いて欲しい話が山のようにありますが、、、忙しいから無理か、、、
あ、「火車」、最近?韓国で映画化されたらしいですやん?
けっこう色々細かいところが変わってるらしいですが、見てみたい!
宮部作品の映画化で、問答無用の大傑作!てのはまだ無い気がします。
スティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」が、
「ショーシャンクの空に」になったくらいの、空前絶後の大名作が誕生せえへんかなあ?
ああ、早く「ステップファーザー・ステップ」にたどり着きたい。
あれが個人的に、宮部みゆきのベストだと思うのですよね〜。
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