ボブ・ディラン。米国ロック界の超大御所であり、いわば生ける伝説、リビングレジェンドな人物。そんなボブ・ディラン、数え切れないほどの名曲をつくっておられますが、そのなかでも特に有名なものとして、『風に吹かれて』と『転がる石のように』があるかと思います。英語だと、ブロウインインザウインドとライクアローリングストーンでしょうか?
で、この二曲。曲を聴く前からその題名は知ってましたので、わたくし勝手に歌詞の内容をぼんやり想像しておりました。
『風に吹かれて』は、世間の荒波や世の無情にさらされながらも、風に吹かれて風の赴くままに生きていくんだぜ、的なクールな人生のスタイルを歌っているんだろうなあ。
『転がる石のように』は、これまた石が坂道を転がるように、人生をころころと回転しながら生きていくんだぜ、な歌。
2曲とも、なんといいますか、結構前向きな歌だと思っておりました。
でも、CDを買って訳詞を読みながら曲を聴いたならば、実は全然違ったのですなあ~。
『風に吹かれて』は、友よ、答えは風のなか、風に舞っているんだよ、、というなんといいますか、諦念の方が強いような諸行無常な印象の歌詞でした。風に吹かれているのは、人間ではなく、答えだった、アンサーだったのですねえ。
で、『転がる石のように』も、よくよく歌詞を読んだら『道端に転がってる石みたいに扱われるんは、誰にも相手にされないってのはどんな気分がする?』という、なんといいますか、ごっつ皮肉の効いた歌詞の印象でした。
いやあ、曲の題名からだけでは、歌詞の内容って分からないものですねえ。まあ、私が勝手に勘違いしていただけなんですが、、ああ、我解放せらるべき、アイシャルビーリリースド、と思いつつ、青臭くこんがらがったまま、今日も働きます。
PR