今朝、我が家を出るときに最後にアイチューンで流れていた曲は、井上陽水さんの『傘がない』でした。今日は傘が必要ない好天気になりそうです。行かなくちゃ君に会いにゆかなくちゃ雨に濡れてゆかなくちゃ。僕は会いに行く人もおらず、ただただ会社へ行かなくちゃなのです。なんだこの人生?
それにしても陽水さんの傘がない。ホンマに素晴らしい名曲ですよね。都会では自殺する若者が増えているらしくても、テレビでは我が国の将来の問題を誰かが深刻な顔をしてしゃべっていても、僕の問題は傘がないことだけ。とりあえず君に会いに行くための傘がないことの方が大問題。素晴らしい自己中心主義。俺さえ濡れなけりゃいいんです。そして大切な大切な君に会えればそれでいいんです。そう嘯きながら、なんなんだあの曲全体をおおう心の底からの悲しさは。なんなんだあの陽水さんの悲痛すぎる歌い方は。あんな歌を歌える陽水さんの誠実さはホンマ素晴らしいな、としみじみ思う訳です。ブランキーの『ディズニーランドへ』『★★★★★★★』と並ぶ、最強最弱の偽悪ソングなんではなかろうか。ありがとう陽水さん。今日も1日、なんとか生き延びられそうです。
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