忍者ブログ

浮気茄子栽培日誌

春夏秋冬毎日毎日連日連夜、届かぬ手紙を出し続けるのです。 それが無駄だと分かっていても。日々是片道切符の人生。 それもそれでいいじゃないか!

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

心の底からヤマイダレ。

 SICKS

THE YELLOW MONKEY


訳分からん程の濃密さ 

これはもう、とことん扱いに困るアルバムだと思うんです。
超絶好き。地味だと思う。でも超絶好き。好きなものは好き。

「イエモンのオリジナルアルバムでのあなたのベストはどれ?」と尋ねられたら、
散々迷った挙げ句に?あるいは真っ先に?かどちらか自分でも自信はないんですが、
やはりこのアルバムになると思います。断言は出来ねえ。だってほぼ全アルバム好きなんです。

でも、もしイエモンを全然知らない人がいたとして、その人を信者にすべくですね、
「イエモンいいよー!まずはこれ聴いてみなよ!最高。ヤバい。」
とこのアルバムを真っ先に薦めることは、無い!と断言できます。そんなアルバム。
とにかくやっかいな、色々と扱いに困る、それでいて最高に大好きなアルバム。
うん、本当にやっかいだ。やっかいなものほど好きになるのが人情ですなあ。 

僕がこのアルバムから受ける印象は、
「怒り極限に達したあまり、全力で笑いながら相手を睨みつけているメンバーの姿」です。
うむ。怖い。もの凄く怖い。ディープなホラー。ディープフィアー。あれはねえ、、、

音楽が物理的な力を持っていたら、地球ごと壊せるんじゃねえか?と思っちゃう。
ちょうど三池崇史監督の映画「デッドオアアライブ/犯罪者」で、
竹内力が元気玉?みたいなんで地球を崩壊させたように、、、ありゃビックリだった。
まあ、そんな変な想像すらしてしまいます。 濃すぎるんです、これ。

アルバム1曲目の「RAINBOW MAN」で、「外野のノイズは殺せ」って
歌うところがあるんですが、その部分のコーラスが、「死ね、死ね、死ね死ね」としか
聴こえないんです。幻聴なのか?いや、言ってるよな。絶対言ってる。

2曲目のサビは「アッカンベーしたまま 踊りませんかアッカンベーしたまま 時代に合わず」
と歌っているんですが、曲タイトルは「I CAN BE SHIT,MAMA」なんです。
そのまま無理矢理ローマ字読みしたら、「アッカンベーシタママ」になる、
という意味での曲タイトルだと思うんですが、直訳すると、
「ママー、僕はうんこ野郎になれるんだよ。僕はサイテーな野郎になれるんだよ〜
(満面の笑顔ででも目は全く笑わずに言う)」って意味だと思うんですが。うわ、怖い怖すぎ。

11曲目「淡い心だって言ってたよ」に漂うおっそろしいほどの空虚さ。
誰が「淡い心だって言ってた」のかというと、「さっき見た天使」が言っていたらしいのですが、
確実に、イッちゃってた時に見た天使さんだと思います。天使か小人かそれとも悪魔か。

とにかく圧倒的に濃密な曲がまだまだテンコ盛り。そもそも唯一のシングル曲の「楽園」ですら、
何と言うか、圧倒的に地味だと思うんです、ちょっと聴いただけでは。どうかな、、?

ちなみにこれは、あまりにも不思議な勘違いで我ながらオドロキですが、
まだイエモンに全然興味がない頃ですね、何故かしら「LOVE LOVE SHOW」を、
「楽園」だと思ってました。
あの、どキャッチーなラブラブショーは有線とかコンビニとかで耳に残ってましたので、
既に大好きだったのですが、、、

ある日カラオケで、大学の先輩が「楽園」を入れた時に「お、その曲超好き!
先輩やるじゃん。俺もはしゃぐぞー!」と身構えていたらですね、全然知らない、
やけにのんびりしたホンマモンの「楽園」がちゃ〜らっちゃ〜ちゃ〜らっちゃ〜、と
流れ始めまして、ちょいと呆気に取られげんなりした記憶があります。
なんて罰当たりなんだその時の俺。楽園、名曲なのに、、、

まあそんな感じでございまして、とにかく長くて地味でとっつき悪くて、
でもギュギュギュッてな具合に何かが詰まりまくってる感じ。

食べても食べても全然無くならない謎の食べ物みたいなもんですよ。
「激烈デカい、とことんシンプルだけど全然食べ飽きないカンパン」
てな印象?うーん訳分からんな、我ながら。 

メンバーが、そして吉井和哉さんが、世の中や周囲の環境の
納得のいかない事柄に対して感じたおっそろしいまでの怒りの感情。
それを自分たちで冷静に理解し、確かな技術と確かな表現力とを総動員。

そして「俺たちはこれがやりたいの!誰にも文句は言わせんっつーの!」
というワガママを通す事ができるだけの人気を得た事によって、
こんなとんでもないバケモノのようなアルバムが
世の中に登場してしまった、ということだと思います。いや本当に怖いこのアルバム。

あ、sickって、病っていう意味らしく、イエモン6枚目のアルバムっつーことで
sixとsickを掛けてこのタイトルになったと思うんですが、、、
sickって、「ゲロ」って意味もあるみたいなんですよ。スラングで?
自らの最高傑作的名作アルバムに、あえて「ゲロたち」っていう意味にも通じる
タイトルをつけたイエモンメンバーのセンスはホンマに最高やなあ。

この時代の吉井さん、レディオヘッドの「OKコンピューター」の日本語版ライナーノーツに
「いつか対バンしましょうよ。負けねえよ」とか書いてたんだよなあ、、、男前過ぎ!
その対バンが実現する日を、死ぬまで待ち続けてますので。頼みます!
PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

トラックバック

プロフィール

HN:
スズキスー
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1978/03/13
職業:
ひっそりと生きたい
趣味:
献血
自己紹介:
ヨコシマンズのすちゃらかヘッポコギター担当、スズキスーと申します。牛歩より遅い速度でギターを学んでおりますよ!どっちかというと退化してますよ!浮気なナスでもいいじゃないか。そんな日々をすごしております。

最新コメント

[12/21 ぶゆ]
[11/30 管理人です。]
[11/26 まっき21]
[06/11 快気祝いにギター買うぜスー。]
[06/11 とよだ]

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

フリーエリア

最新トラックバック

バーコード

ブログ内検索

P R

アクセス解析